タイトルどおり、起こったことにゾックとする感じ
■あらすじ
主人公は山形に単身赴任中の藤井賢一という男性。
ある日、東京に暮らす賢一の妻、倫子から不可解なメールを受け取ります。
「家でトラブルがありました」と・・・
急いで家に帰ると、なんと、妻が賢一の上司である南田専務を殺害し逮捕されていたのです。
実はその事件の背景には、壮絶な真相があったのです。
本当に犯人は、自分の妻なのか?
絶望の先にあるのは愛か、それとも……。
誰かが誰かをかばう、そしてその真実はどんな結末になるのでしょうか!
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■はらはらするお話の展開
大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされることから山形の系列会社に飛ばされます。
もやもやとした日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメールでした。
そして数時間後、倫子を傷害致死容疑で逮捕したと警察から知らせが入るのです。
離れた場所で生活をしている妻の身に何かが起こった場合、自分ならどういう気持ちになるのだろうか?
主人公と同じ立場にある自分を重ねて読まずにはいられませんでした。
ストーリー上では、この家族に起こる事件の真相は読み進めるたびにどんどん変化をしていきます。
正直どんな結末になってしまうのかを恐れて、途中で読むことを躊躇してしまったほどです。
最後の最後まで驚かされる展開に読み終わった時には少し鼓動が激しくなっていました。
そして少し安心感も感じることができました。
この1冊を読むにあたって気持ちがいろんな方向に揺れ動かされるので、非常に疲れたという感想です。
またしても伊岡ワールドにやられた感じです・・・
■サラリーマンというものは
サラリーマンのひとりの男が感じる孤立感としては主人公の賢一には妙に共感できる内容でした。
自分の知らない場面で、妻が会社の人間と関わっている実態・・・
自分だったとしたら、そんな状況にはきっと耐えられないかと思います。
自分にとっての家族という存在は、傲慢かもしれませんが自分が普段いる世界とは別の世界にいてほしいのです。
なので全くの主観ですが、妻には自分が普段いる世界(会社など)にはいてほしくない(事情を知っていてほしくない)・・・という思いが以前からあります。
内情を知っている同士の社内結婚という方々も世の中にはたくさんいるかと思いますが、私の中の価値観としては無しですかね・・・
(社内結婚を否定しているわけではありませんので誤解なきよう💦)
伊岡先生の作品はたくさん楽しんでいます!
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