読書-Harinezumiの生活

読書好きな自分(読書垢)が読んで本で伝えたいことなどを書いていきたいと思います!

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

微笑む人 ~貫井 徳郎~ 自分の思いを素直に満たす殺人!?~

エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」という理由で妻子を殺害。小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるべく、周辺の人々への取材を始めた。「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、不審な死を遂げている…

2023本格ミステリ・ベスト10 ~ミステリ好きには恒例なガイド~

新星たちが新たな世界をみせた本格ミステリの一年をオールレビュー! ランキングはもちろん、映像、コミックにラノベ、評論、ゲームまでを一望。特集は「傑作に描かれた現場図面探索」。インタビューは柄刀一、そして夕木春央の二本立て! 毎年の終わりくらい…

絶声 ~下村 敦史~ 遺産相続をめぐる精神的争い

物語を構築する要素は至って明快なのに、ページを追うごとに謎は深まり、主人公を取り巻く状況は加速しながらめまぐるしく姿を変える。たとえるならば、一級の手品、あるいは数学の名問。今村昌弘氏、感嘆!莫大な遺産をめぐるどんでん返しノンストップミステ…

プリズム ~貫井 徳郎~ 語り手が変化する章立てがおもしろい

小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが……。万華鏡の如く変化する事件の様相、幾重にも繰り返される推理の構築と崩壊。究極の推理ゲームの果てに広がる瞠目の地平…

まんがで読破 こころ ~夏目漱石~ 先生とKのこころの駆け引き・・・

恋は罪悪ですよ? 人間を信用せず、豊富な知識を持ちながら仕事にも就かず、美しい妻と隠居生活を送る「先生」には、人には言えない暗い過去があった。ある日「先生」の不思議な魅力に惹かれていた「私」のもとに突然、一通の遺書が届く。遺書が物語る「先生…

乙霧村の七人 ~伊岡 瞬~  ミステリアスな装丁にひかれた一冊です

かつて乙霧村で、戸川稔という男に一家五人が殺されるという凄惨な事件が起きた。あれから二十二年──この事件を題材に『乙霧村の惨劇』という作品を書いた泉蓮が顧問を務める大学の文学サークルのメンバー六人がこの村を訪ねる。事件当時と同じ豪雨の中、彼…

蜘蛛の糸・杜子春 ~芥川龍之介~ きちんと読んでおきたい文豪作品のひとつ

地獄に落ちた男が、やっとのことでつかんだ一条の救いの糸。ところが自分だけが助かりたいというエゴイズムのために、またもや地獄に落ちる「蜘蛛の糸」。大金持ちになることに愛想がつき、平凡な人間として自然のなかで生きる幸福をみつけた「杜子春」。魔…

そうかもう君はいないのか ~城山 三郎~ 妻のことを思う気持ちに変化が生じます

経済小説・歴史小説を牽引してきた作家が、先立った妻を偲び綴っていた原稿。書評、マスコミ等々で大きな話題を呼んだ「鎮魂の書」。 彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる──。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生…

なぜ、結果を出しているのに評価が低いのか? ~西尾 太~ 人を評価するって難しい・・・

あなたは自分の「評価」に満足していますか?「自分のほうが実力もあり、結果も出しているのに、なんであの人のほうが評価されているんだ」と不満を持ったことはありませんか?昇進、昇給、ボーナス、異動、左遷やリストラ、転職するにしても、起業するにして…

探偵ガリレオ ~東野圭吾~  大好きな東野さんの代表シリーズ

突然、燃え上がった若者の頭・・・心臓だけ腐った男の死体・・・池に浮んだデスマスク・・・幽体離脱した少年・・・ 警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学、常…

天空の蜂 ~東野圭吾~ 原発についての知識を得ることができます

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき……。驚愕のク…

渡辺流 次の一手 ~渡辺 明~ 名人なのに親近感があります

将棋の渡辺名人が監修されている次の一手集です! 昔から将棋は好きで時々マイブームとなりながら細々と勉強も続けてきていました。勉強というよりも楽しむですね。今では将棋ウォーズというアプリで気軽にマッチング対局が可能ですし、そこで勝ちたいと思っ…