読書はりねずみの生活

読書好きな自分(読書垢)が読んで本で伝えたいことなどを書いていきたいと思います!

「ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ」が私の読書生活を楽しくしてくれた!

ビブリア古書堂の事件手帖表紙イメージ

ビブリア古書堂の事件手帖 全7巻

<1~7巻 栞子編のレビューです>
私自身は、「ビブリア古書堂の事件手帖」を「古書堂」という言葉にひかれて、書店で見つけたことがきっかけで手に取りました。

読書が好きな人であれば古書に対して関心を抱く人も多いと思いますが、私もそのひとりです。

試しにシリーズ1作目を読んでみたところ・・・

その面白さに引き込まれ、それとともに古書に対しての知識や魅力が自分の中にどんどん植え付けられていきました。

その後、この楽しみは途絶えることなく、ずっとこのシリーズを読み進めていますし、時々読み返しています。

このシリーズに出合ったことにより、読書への関心がさらに高まったこと、自分の今まで触れたことがなかった領域への関心の高まり、古書や本そのものについての深い知識を身に付けたいと思うきっかけにもなりました。

どの巻も気軽に読みやすい内容となっています。

ここでは第1シリーズの全7巻の概要を紹介したいと思います。今まで読み進める中で、各巻に感じたことは、それぞれ別のレビュー記事にしていますので、よろしければご参照ください。

多くの方々がこの作品に触れて頂けることを祈っています!

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【第1シリーズ 栞子編(全7巻)】

■ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんレビュー客人たち~

鎌倉の片隅でひっそりと開店している古本屋「ビブリア古書堂」が舞台です。

そこの店主はこの物語の主人公、篠川栞子。彼女は初対面の人とは口もきけないほどの人見知りで、とても控えめな女性なのです。

ただし、古書の知識は並大抵ではなく異常なレベル。

本のことを語る場面では、途端に言葉が流暢に・・・

本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも多くあります。

古書にまつわる謎と秘密を、まるで探偵のような推理力で解き明かしていく様は必見です。

この巻では夏目漱石の「それから」をきっかけに五浦大輔との出会い、大輔の祖母の秘密が明らかになります。

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■ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~

第1巻で怪我をして入院していた栞子がビブリア古書堂に帰ってきました。

しかし、入院以前とは少し様子が異なります。

店内で古書と悪戦苦闘する本を読むことが苦手な大輔の存在に、戸惑いつつもひそかに気持ちが傾きはじめます。

古書店には持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本があります。

それに吸い寄せられるかのように舞い込んでくる人の秘密、そしてその人の想いも知ることになります。

第2巻では主に4作品の古書が紹介されます。

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■ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆~ 

ビブリア古書堂にはすっかり常連の賑やかな人や、困惑するような珍客も訪れます。

人々はそれぞれの懐かしい本に想いを込めています。そこには予期せぬ人と人の絆を見ることもあります。

栞子は古書に秘められたその「言葉」を読みとっていくのです。

栞子と大輔が、その妙な絆を目の当たりにしたとき思うのは?

第3巻では、別れた妻との思い出、親子の絆、親族の関係などが主に3つの作品を通じて紹介されています。

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■ビブリア古書堂の事件手帖4~栞子さんと二つの顔~

珍しい古書に関する特別な謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の栞子と大輔は鎌倉の雪ノ下へ向かいます。

その家には驚くべきものがあったのです。

それは歴史的な推理小説作家、江戸川乱歩の膨大なコレクション。

それを譲る代わりに、ある人物が残した重厚な金庫を開けてほしいという依頼。

その金庫の中には乱歩の残した珍作があるのでは?という想像が・・・

そして、深まる謎は栞子の母である智恵子を登場させます。いわくつきの智恵子と栞子の関係性・・・ 謎解きは2人の知恵比べに!

第4巻は私も大好きな江戸川乱歩の作品がメインとなっています。

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■ビブリア古書堂の事件手帖5~栞子さんと繋がりの時~

栞子に対しての大輔の告白は2人の関係に波紋を投じます。

彼女の答えは──今はただ待ってほしい、でした。

ぎこちない2人を結びつけたのは、やはり古書でした。

前巻で登場した母、智恵子の存在が微妙に栞子の気持ちを混乱させます。

第5巻は、手塚治虫先生の作品ブラックジャックが登場します。このお話では、母である智恵子の古書ハンターとしての裏の一面が見えます。

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■ビブリア古書堂の事件手帖6~栞子さんと巡るさだめ~

太宰治の『晩年』を奪うため、栞子に危害を加えた青年(笠井菊哉:通称「男爵」)。
ビブリア古書堂の2人の前に、彼が再び現れます。

不思議なことに今回は依頼者として・・・

彼がねらっていた『晩年』とは異なるものを捜しているという奇妙な依頼であり、署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。

本を追いかけるうちに、2人は驚くべき事実に辿り着きます。

第6巻では、過去をたどることでつき止める真実にまつわる奇妙な人と人の巡り合わせ知ることになります。

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■ビブリア古書堂の事件手帖7~栞子さんと果てない舞台~

ビブリア古書堂に迫る危機・・・

前巻での太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた謎の道具商の男。

彼はある一冊の古書を残していきます。

奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書。

大輔と栞子は、なんと栞子の祖父によって仕掛けられていた巧妙な罠へと嵌っていくのです……。

人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きです。

第7巻では、シェイクスピアのファーストフォリオという歴史的古書が登場し、オークションという場面がとても緊張感を醸し出し、そのバトルに惹きつけられます。

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■著者の三上延さんについて

三上延

三上 延さん

 

1971年神奈川県横浜市生まれ。10歳で藤沢市に転居。市立中学から鎌倉市の県立高校へ進学。大学卒業後、藤沢市の中古レコード店、古書店でアルバイト勤務。

古書店での担当は、絶版ビデオ・映画パンフレット・絶版文庫・古書マンガなど。2002年デビュー。

鎌倉を舞台にしたビブリア古書堂の事件手帖はまさに地元なんですね。まだ私は読んだことがありませんが、『江ノ島西浦写真館』なども惹かれるタイトルですね。

「読書狂の冒険は終わらない!(集英社新書)」という 三上延さんと倉田英之さんの対談本のまえがきで、三上さんがコメントされている内容がとても印象的です。

(ビブリア古書堂の事件手帖に対して)
「面白い本を知りたい」という人ももちろんですが、「本というものは見た目以上に、もっと深いものや何か自分の知らない別の側面がるんじゃないか?」と日々疑っているような方に手に取ってもらいたいというのが偽らざる心境です。

■お話は第2シリーズへ(扉子編)

篠川扉子

扉子ちゃん

 

大輔と栞子さん夫婦には、娘の扉子ちゃんが誕生しています。

想像に難くなかったのですが、扉子ちゃんは当然栞子さんの本好き遺伝子を見事に継承しています。

恐らく栞子さんの子供の頃がこうだったのでは?と思わせる、読者としての楽しみ方もあると思っています。

新シリーズは現在Ⅰ~Ⅲまで発表されておりますが、これからもお話は続いていきそうです!

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