ブログで収益化を目指したい、でも「何から勉強すればいいのか分からない」と悩んでいる方にとって、本書『沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—』はまさに最初に手に取るべき一冊です。
SEOやコンテンツマーケティングといった専門的な知識を、まさかの“ストーリー仕立て”で楽しく学べるという、他に類を見ないユニークな構成で、読むだけで「Webで成果を出すために必要なこと」の本質がスッと頭に入ってきます。
全630ページと聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、会話形式でテンポよく進むストーリーは、LINEのやりとりのようにサクサク読めて、読書が苦手な人でも一日で読破できてしまうほどの読みやすさ。
Webライティングの教科書でありながら、まるでドラマを観ているような感覚で自然と“実践的なスキル”が身につくのが最大の魅力です。
物語の主人公は、経営難に陥った老舗旅館。
その再建に挑むWebマーケッターたちの奮闘を通じて、「共感を生む文章の書き方」や「読者目線のコンテンツ設計」「検索意図を捉える大切さ」など、今すぐブログ運営に活かせるエッセンスが詰まっています。
特に、これから「検索で上位を狙える記事」を書きたい方や、「人の心を動かす文章力を身につけたい」と思っている方には、読むだけで“考え方”が変わる一冊になるはずです。
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■内容の構成について
以下のエピソード内容が物語調で構成されています。
題名をみただけでも堅苦しい専門書ではなく、ストーリーを重視していることがわかると思います。
エピソード01:SEOライティングの鼓動
エピソード02:解き放たれたUSP
エピソード03:リライトと推敲の狭間に
エピソード04:愛と論理のオウンドメディア
エピソード05:秩序なき引用、失われたオマージュ
エピソード06:嵐を呼ぶインタビュー
エピソード07:今、すべてを沈黙させる・・・!!
エピローグ :沈黙のその先に
まずは読者が難なく読み進めることができる、途中で挫折しないようにという意図が働いているのかなと感じました。
この手のテーマの専門書はどうしても知識インプットが先行してしまいがちで、途中でもういいやとあきらめてしまうケースもあるかと思います。
それをうまくストーリーで誘導している巧みさがあると感じました。
素直に楽しめる内容になっていますからね。
■検索上位を目指すライティング
エピソードの中で、旅館の宿泊プランを宣伝する記事のサンプルが紹介されているのですが、ビフォーアフターを比較すると、明らかにアフターのほうが良いということを肌で感じることができると思います。
1.感情表現を入れ、自分事化による「共感」を誘発する
2.伝えたいことがきちんと伝わるよう、「見やすさ」や「わかりやすさ」にこだわる
3.ファーストビュー(冒頭文)で、伝えたいことをまとめる
というように大切な要素を言語化してくれています。
ただし、この要素をきちんと盛り込んでライティングするにはそれなりの経験や自分なりの研究が必要だと感じます。
そのためには、検索上位に位置しているページがどんな構成や言い回しになっているのか?を自分なりに研究することが必要になります。
(どうして検索上位にあるのかの理由を自分なりに理解する)
そして仮説を立てて、実際に繰り返しライティングしてみるという試行錯誤の繰り返しが必要ですね。
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■考え方を改める気づき
個人でブログなどを日記として楽しむ、そしてブログを通じて仲間を増やしたいというような楽しみ方もとても素敵なので、全く否定はしません。
ただし、ブログを一つの収入源ということで考えると、ただ自分の書きたいことを書いているだけではダメで、読んでくれる方に対して有益な内容でなければいけません。(検索意図の大切さ)
それが読者にとっての「価値」になるわけで、結果としてその「価値」にお金を払う気持ちになるという、考えてみれば当たり前の流れをつくらなければならないということなのです。
1.読み手に役立つような「価値」を提供できる文章を作れなければいけない
2.その文章を読んでもらう機会をつくらなければいけない(検索で上位に位置させる)
この2点をまず追及して、自分なりに研究を継続していくことが非常に大切であることを学びました。
例え収益が目的でなくても、自分の書いた文章が多くの方の目に触れて、それがその人の役に立っているということが現実になれば、自分もこの世の中で役に立っていることを実感できるのではないでしょうか?
■まとめ
ブログで収益を目指す方々は恐らく見ているであろう、「ひとでさん」や「なかじ」さんのお話の中でもこの「沈黙のウェブライティング」は読むべき本として紹介されています。
ひとり事業主という観点で見れば甘くはない世界ですが、それなりの勉強をすることは自身の市場価値を高めるために、決して無駄なことではないと思っています。
これからもためになる本はどんどん読みたいものです!
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