読書-Harinezumiの生活

読書好きな自分(読書垢)が読んで本で伝えたいことなどを書いていきたいと思います!

微笑む人 ~貫井 徳郎~ 自分の思いを素直に満たす殺人!?~


 エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」という理由で妻子を殺害。小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるべく、周辺の人々への取材を始めた。「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、不審な死を遂げている人物が他にもいることが判明し……。理解不能の事件の闇に挑んだ小説家が見た真実とは!? 戦慄のラストに驚愕必至!ミステリーの常識を超えた衝撃作、待望の文庫化。

 

 奇妙な動機の殺人事件の犯人の人物像がある小説家の視点で語られています。「本が増えて家が手狭になった」から妻と子を殺害する?という信じられない犯行理由と、その仁藤に対して抱かれている周囲の人々の好印象とのギャップが不思議さを感じさせます。

 

 しかし、過去をだどると自分に不都合なことに対して関わる人間が不審な死を遂げており、そしてそのことに対して特にとがめられることが無く経過してきている不思議な状態・・・


 一つひとつのエピソードは読むことが止められないくらい惹き付けるものがあるのですが、結局最後はモヤモヤする感じでした。でも、それがまた心地良いのかもしれません!このお話はテレビドラマ化もされているようですが、まだ私は見ておりません。原作との比較をしながらいつか見てみたいと思っています!

 

タイトルの「微笑む人」は結局誰のことを指しているのでしょうかね・・・

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