読書-Harinezumiの生活

読書好きな自分(読書垢)が読んで本で伝えたいことなどを書いていきたいと思います!

天空の蜂 ~東野圭吾~ 原発についての知識を得ることができます


 奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき……。驚愕のクライシス、圧倒的な緊追感で魅了する傑作サスペンス。

 

装丁帯のコピーは
10時間。極限の心理戦!
姿なき敵が乗っ取った自衛隊の大型ヘリが爆薬と子供を乗せて原子力発電所の真上に!
東野圭吾が描いた最大の国家危機!

 

 新型の大型無人操縦軍用ヘリ『ビッグB』が「天空の蜂」と名乗るテロリストに奪わてしまい、福井県の高速増殖原型炉『新陽』の上でホバリングを開始します。天空の蜂は全国の原発を停止しないとビッグBを新陽に落とすと脅迫します。しかし犯人も予期せぬことになり、ヘリにはその開発者である湯原の息子の高彦が乗っていた。(子供がこっそり乗り込んでいた)

 

 犯人は高彦の救出を認める。その間に捜査が進められた。 犯人は昔に息子を失ったある人物と、その人物に関わるもう一人・・・その者たちが抱えている過去の背景とは・・・

 

 お話の題材は非常に危機感が迫るものではあるのですが、個人的には意外と淡々と話が進んでいく印象でした。でも最後まで読まずにはいられないほど引き込まれてしまいました。ストーリーを追うことで得られる原子力発電所の知識やそれを取り巻く背景など普段あまり考えない分野に触れることができたと思っています。

 

 本木雅弘さん江口洋介さん出演の映画版も見ましたが、かなり楽しめました。原作を知ってから映像化されたものを見るという自分のこだわりがあるのですが、やはりそうして良かったなと思います。

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