仕事でも日常生活でも、物事を検討する場面は多々あると思います。
その考え方の一つとして、今回は「分析思考」をテーマにした本を紹介します。
今まで自然とやっていたことも含まれるとは思いますが、改めて有効な手段と感じることも多くありました。
仕事をひとつこなす時に漠然と取り組んではいないでしょうか?
ひとつの仕事には複数のタスクが存在しています。
それを分割してとらえて一つずつこなしていけば小さな達成感を感じることができ、なおかつ頭を整理しながら進めることができます。
どのように大きな仕事に取り組んでいけばいいのかをお悩みの方には非常に役に立つ内容だと思います。
【スポンサーリンク】
■分解思考について知りましょう
分解思考は、大きすぎる塊を小さな要素に分解する思考法のことです。
物事がどのような要素によって成立しているかを分解して考えることで、どこに問題があるのかがはっきりし、今すべきことが明らかになるというのが著者の主張です。
コロナ禍ではリモートワークによる効率化が進みました。
しかし、逆に消えてしまったメリットもあるはずです。
効率化の裏返しで失われた良い部分をうまく復活させることも必要なのではないでしょうか!
①分解思考の効果とは
物事を大きな塊から小さな要素に分解して考えること。
例えば、一つの仕事を成しえるためには必ず小さな仕事を積み重ねていくはずであり、それを丁寧に抽出してみることが大事です。
そうすると何をすべきかを把握しやすくなるし、課題も見つけやすくなります。
さらに説明もしやすくなり、そして一つ一つのタスクが完了していくことによる小さな達成感と物事が進んでいる感を持ちやすくなると言えます。
(モチベーションの維持にもつながるということですね)
今後労働人口が減少する傾向がある中で、今以上に一人ひとりの生産性向上が注目されることになります。
そんな状況の中では効果的な考え方の一つなのでしょう。
個人的には無駄な頑張りは避けたいですしね。
②分解のポイントとして(思考の因数分解)
例えば数字を構成する要素を考えてみましょう。
イメージとしては昔勉強したであろう因数分解です。
例えば「売上」を構成する要素を考えてみると「売上=単価×顧客数」というように因数分解できます。
そしてさらにそれを分解し、「顧客数=顧客リスト作成×アポイント獲得率×成約率」のようになるとします。
そうすると、売上をアップするためには?というミッションが生じた場合に、単価をコントロールするか顧客を増やすかという検討が始まります。
顧客を増やすのであれば、リスト見直しやアポイントアプローチ方法改善など、より具体的な対策を考察していくことができます。
具体的な策はChatGPTにでも考えを聞いてみるのも良いかと思いますが(笑)
このように効率的、具体的に対策検討に進められることが生産性を高めることにもつながると思います。
③別の視点で考えるために
一度分解して物事を考えたら、思い込みをなくすために、反対の要素を入れてみることも大切です。
例えば「数字」面ばかりで考えているところに「人の感情」という要素を入れてみたらどうか?
あえて自分の考えたことに対して別の意見を入れて考えてみる。
それが全体の考え自体をブラッシュアップすることにもつながると思います。
【スポンサーリンク】
■より考え方(視野)を広くするために
日々、自分や決まった周囲の人たちとで話していると、考え方が凝り固まってしまうこともあります。
それならばもっと社外の人にも意見を求めてみることも有効だと思います。
今の時代はSNSでも気軽に発信できるので、特有の機密事項に気にしながら考え方について意見をもらうことはいくらでもできそうです。(ChatGPTだけでなく)
■大切なことは
分解思考のねらいとしては、結果として自分たちで考え、自走するための機会を与えてくれることにあります。
分解思考の考え方を活用できれば、対応している物事に対して表面的なことではなく、中身を深く理解して考察することができます。
例えばチームで臨む時には、メンバーが同じレベルで理解をしている中で検討を進められるので非常に心強い環境を作ることができると思います。
■まとめ
本書では、実際にビジネスシーンで生じそうな実践例を取り上げてどのように分解思考を活用すればいいのかを紹介してくれています。
もちろん分解思考が役立つ場面はビジネスだけではないと思います。
自分の目標やそれこそ忙しい日常で生じる家族内での対応事項などにも有効かと思います!
【スポンサーリンク】
|