筆者はこの本を「何度も読み返したくなる本」ではなく「読み返さなくていい本」を目指したと言っています。
巻頭にある「話すたびに頭が良くなるシート」を切り取り、空欄を埋めて持ち歩くだけでOKだそうです。
人と話していて、おっ?この人知的だな!と思われるような7つの法則と5つの思考法を是非ものにしてしまいましょう。
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■いい事ばかり
紹介されている法則と思考法を身に付けることによって以下の効果が期待できます。
・「頭のいい人」と認められれば、話を聞いてもらいやすくなるだけでなく、自分の希望が通りやすくなる
・コミュニケーションがうまくなる
・「成り立ちを知ること」で新しいアイデアを出したりするためのヒントを得られる
■7つの黄金法則
法則1:とにかく反応するな
話す前にちゃんと考えることです。怒っている時や感情的になっている時はまずまともな発言はできません。一旦冷静になるように自分をコントロールして「反応しない」ことが大切です。
法則2:頭のよさは、他人が決める
「他者がどのように思うか」を常に意識することが大切です。知的で慕われる人が持つマインドは思考の質を高めるために最も大切なのです。自分の話も聞いてもらいやすくなります。
法則3:人はちゃんと考えて“くれて”る人を信頼する
相手に頭がいいと思ってもらうために「賢いふり」をするのではなく、本当に相手のことを考えて発言することが大切です。「これどっちがいいですか?」と意見を求められた時に、適当に答えるのではなく、問いかけた人の心情としてどうなのか?を深く考えてあげることが必要なのです。
法則4:人と闘うな、課題と闘え
クレームを言ってくるお客さんへの対応によくありがちなのは、クレームの本質がお客さんへの対応の仕方にシフトしてしまうことです。お客さんの憤慨する本質(課題)をきちんとつかんで対処することが大切です。
法則5:伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい
言い方が悪いから伝わらないというよりも、伝えたい内容についてきちんと考えていないことのほうが要因だったりします。どう伝えるかという手段の話ではなく、本来伝えたかったことをどれだけ深く考えているかが大切です。
法則6:知識はだれかのために使って初めて知性となる
それは相手のためになるかという視点が大切です。知識を披露したいだけ、ただ言いたいだけという状況になることは避け、相手にとって本当に効果的なことをアドバイスできるようにしたいものです。
法則7:承認欲求を満たす側に回れ
自分の承認欲求を抑制し、他者の承認欲求を満たすことができれば、相手の信頼を得られるのです。自分の言いたいことばかり言って、自分自身の承認欲求を満たすことに注力してはいけません。
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■深く考えるための5つの思考法
・客観視」の思考法
成り立ちを知ることが大切です。物事の成り立ちの背景を知ることは次に新しいことを考える時にも役立ちます。また、その背景から変えてはいけないことにも気が付くことができます。
・「整理」の思考法
頭のいい人が、難しいこともわかりやすく話せる理由のひとつには、自分自身できちんと考え方を整理できているからです。考えるとは整理することなのです。
・「傾聴」の思考法
ちゃんと考えるためにはちゃんと聞くことが大切です。他人が話している時に、自分が話すことばかりを考えていないでしょうか?「傾聴」とよく言われますが、本来の傾聴ができている人はほとんどいないと感じます。
・「質問」の思考法
質問がうまい人と下手な人ではその後のコミュニケーションの質が全く違ったものになると思います。質問する時にも一旦自分で仮説をたてておき、回答との比較でさらに自分の考えを深めることもできそうです。
・「言語化」の思考法
自分が読んだ本や、見た映画の感想として「面白かった」だけしか言えないのは良くないですね。もっと自分の考えや思いを言語化して、整理して人に話してみることが大切です。
■まとめ(感想)
7つの黄金法則と5つの思考法を自分なりのとらえ方を含めて、整理してみました。
この人頭がいいなあ!と思われたいがために何か知的なことを言ってやろうとか・・・そんな稚拙な考えではだめですね。
普段から相手の立場に立って、しっかりと聴いて、自分の考えを整理して、適切な言葉で語るというある意味当たり前のことをきちんとできることが、本当の意味で頭のいい人なのかもしれません。
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