数字をうまく活用する技術
普段ホワイトカラー的な仕事をしている方々にとって、仕事内容は定性的なことがほとんどで、具体的に数値で表すことが難しいことも多いと思います。
仕事を先に進めるためには人に説明して理解を得ることが大切です。
そのために仕事で数値を使うことは非常に効果的であることも事実です。
この本では多くのビジネスパーソンが持つ数字に対しての苦手意識を解消してくれます。
読みやすいマンガストーリーを通じて数字活用を自分の武器にしてしまいましょう。
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仕事で数字をつかうためのアプローチとは
ストーリーを通じて以下4つのアプローチを具体的に理解することができます。
■まず対象とすることの数字を分けて考えること
数字分析の基本は「分ける」という視点です。例えばアパレル企業の売上を例にすると
・掛け算で分ける(分解):単価×来店客数×声かけ率×接客率×購買率
・足し算で分ける(分類):ワンピース+アウター+トップス+ボトムズ
という感じです。
こうすると売上を向上するにはどこにテコ入れをすればいいのかを具体的に検討することができます。
■損益構造を把握できること
損益分岐点という考え方は一度は勉強したほうがよいと思います。ビジネスは例外なくこの考え方が基本になっています。
簡単に言えば何個売れば利益がでるのか、逆に何個以下の売れ行きだと損失が出てしまうかを把握することです。
・損益分岐点:(固定費の合計)÷(価格ー変動費)
※固定費は家賃や給料のように売上とは関係なく絶対にかかる費用です
※変動費は売上に伴ってかかる費用です
■数字的に仮説を立てること
仮説を立てて次の方向性を決めるとき、感覚的であるとそれが思い込みになってしまうこともあり、結果として間違った方向に進む可能性もあります。
こんなときにも数字と物事の相関関係を分析してみるなど、数字の活用が有効なのです。
■数字的に予測をすること
数学的モデルという言葉があります。
これは数字を使って物事の構造や関係を体系化したものです。
上記で紹介した①②をベースに③を判断するときそれを体系化して、いろいろと検討をして理想形に近づけることが可能になります。
数字をつかう効果
定性的な仕事が多いホワイトカラーの仕事にも適用してみると、思いもよらない気づきがあるかもしれません。
実は思っていたことと別の局面の課題が見えてくる可能性もあります。
そして今よりも業務効率があがったり、人を納得させることも容易になるかもしれません。
数字を使う納得性というのは人を動かすときの武器になるのです。
まとめ(感想)
ストーリーの最後に「数字で語れないものを提供するには数字で語らなければならない」という言葉が紹介されています。
一見矛盾するような表現ですが、数字化することがそもそも無理と思い込んでしまっていることも、考え方次第で納得のいく数字化をすることが可能なのです。
あきらめてはいけませんね。
マンガという読みやすい形式で理解を助けてくれるのと、時々気軽に読み返すことで繰り返し自身にインプットしやすいのもいいですね。
ビジネスマンであれば知っておいて損のない知識だと思います!!
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