偶然書店で手にとりました。
時間管理の自己啓発本は世の中にたくさんあるのですが、この本もその類のものかなと思っていました。
しかし、読了してそうではないことに気が付かされました。
この本は2時間の使い方というよりも、普段の自分の行動や考え方を変えるだけで、いつもの2時間が自分にとって非常に充実したものになるというものです。
決してテクニカルな内容ではなく、自己マインドを高めるためのものと理解しました。
結果として読了後は非常に前向きになれたのです。
今まで自分自身が感じてきていたことと共通する内容もあり、少し嬉しくもありました。
時々はこのような本を再読しながら、気持ちを高めることも自分の人生にとっては有効なことだと感じています。
短時間で読める内容なので、人生で少し得をしたいという方は是非手にとってみて頂けると嬉しいです。
【スポンサーリンク】
■自分の人生を充実させるための秘訣
いつも幸せな人でいるために大切な「時間」とのつき合い方として以下の6項目が明記されています。
①「すべての時間が充実していなければ幸せじゃない」という考えを捨てる
②日常のムダを見つけ、それをやめていく
③「自分を幸せにしてくれること」を見つける
④「最高のひととき」を味わうためのスケジュールを立てる
⑤長期的な目標を見出し、未来のために時間を使う
⑥幸福感を意識的に味わう
この項目を見た瞬間に、これは単なるタイムマネジメントの自己啓発本ではないな!
と感じました。
導入部の説明では、この6つのステップで日々の充実感を大事にしながらも長期的に大きな結果を得られるような取り組みや、考え方を教えてくれるという流れになっています。
まずは全体的にざっと読み進めてみて、この6項目の考え方の具体的な場面を考えてみると良いかと思います。
■いつも自分がやっていることや考えていることの価値
本の章立ても全体で6章構成になっています。
その中でも特に私の気持ちをとらえたのは第5章でした。
第5章は 小さな時間を積み重ねるだけで、大きな人生になる という章題になっています。
短期的な幸せではなく、どうやって長期的な目標を達成し、そして本当の意味で素敵な人生を手に入れるにはどうすればいいのかを解説してくれているのです。
この章には特に元気になれるような事例がいくつも出てきます。
本を書くにも1行1行の積み重ねであり、継続していれば1冊の本になる。
継続できない人なんていない。
実はコツコツと続けることは楽しいこと。
そんなコツコツを実践している自分自身はとてもかっこいいと感じられること。
この章は特に自分が今まで感じてきたことと共感できる内容が多く、読んでいてとても嬉しかったのです。
■意外と多い自己肯定が苦手な人
自分自身を褒めて奮い立たせるということは実は日本人って苦手なのではないでしょうか。
人から賞賛される場面であっても、お礼を言いながらも、まだまだ未熟であるとか、自分ひとりではできなかったとか、いわゆる謙遜する言葉が必ず出てくるものです。
でも自分の中でまでそうする必要はなく、小さなことでもできたことに対しては自分を褒めてあげることも必要なのです。
例えば本を読了したら、よし読み切った!
そんな自分に対してよく頑張って読み切ったね。と時にはガッツポーズくらいしてもいいのです。
■小さな成功体験を積み重ねる大切さ
ひとつひとつの小さな達成感が、振り返った時に実はこれだけのことを今までにやってこれたのだという大きな達成感にもつながることになります。
そのひとつひとつのことをできるだけ細かく分けて、一日2時間程度の中で実現できるように工夫していく。
そしてその細かく分けたことも、ひとつひとつが重要なものだけでもなくてよく、日常の生活感から自然と達成できるようなことでも問題はありません。
やることをまとめて一気にこなしてしまい、達成感を得るなどの工夫も紹介されています。
とにかく、自分のやれたことに達成感と賛辞を継続していくことが大事です。
そうすると自然と自分の人生が豊かであることに気が付けるのです。
そんな考え方をさせてくれる本書はとても身近で実現的な内容であるということを改めて感じさせてくれました。
|
【スポンサーリンク】