読書-Harinezumiの生活

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ビブリア古書堂の事件手帖5|ブラックジャックから人間学を学ぶ

 

ビブリア古書堂の事件手帖5には、手塚治虫先生のブラックジャックにまつわるお話があります。

このお話はコミックの第4巻に関わる興味深いお話となっています。

(なぜ13巻の画像を掲示しているかは以下で!)

今回はかねてからブラックジャック好きの私が、数あるお話の中で最も好きなものを紹介させていただきたいと思います。

(ビブリア古書堂の事件手帖5はもちろん面白いので是非お勧めです!)

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■ブラックジャック「6等星」

突然ですが、このキャラクターのお名前をご存知の方がいたら嬉しいです。

こちらの方は「真中(まんなか)病院」に所属している椎茸(しいたけ)先生と言います。

「6等星」というお話に登場してくるお医者さんです。

一見、脇役のように見えるこの方が、人間的にいろいろ大切なことを教えてくれる最高のキャラクターなのです。

 

■「6等星」あらすじ①

権力争いイメージ

以下はお話の簡単なあらすじです。

大病院の一つである真中(まんなか)病院では現在の医院長が急に亡くなり、次期医院長を誰にするかで2人の候補者(派閥)が争う状況になりました。

この2人は様々なメディアでPR実績があるなど、医学界でも露出が高く、それなりの権力を持つ人たちでもありました。

しかし権力欲むき出しのこの2人と同じキャリアを持つ、もう一人の医師が存在していました。それが椎竹先生です。

普段は特別に目立つこともなく、質素な生活をしていました。

周囲の人にも相手にされないのですが、誠実で適切な仕事をする人でした。

(とにかく地味で出世欲がない)

ある時、街中で生じた大きな事故現場でたまたまその場に居合わせた椎茸先生の適切な応急措置をブラックジャックが目撃します。

ブラックジャックは椎茸先生が真中病院の人だと知りました。

現在権力争いをしている2人なんかより椎茸先生こそが医院長にふさわしい人材であることに気付きます。

 

■「6等星」あらすじ②

病院イメージ

権力争いをしている2人は病院の関係者に裏金を渡すなどの姑息な手段をとり、最終的にはその不祥事が世間的に明るみになり失脚してしまいます・・・

そして真中病院では次期の医院長候補がいなくなってしまったことに大騒ぎをします。

そんな時、夏の花火大会会場で大規模な爆破事故が起こりました。

重症患者が真中病院に搬送されてきたのです。

すぐにでも緊急手術が必要な中で、病院内の医師たちはその状況にうろたえます。

そこに居合わせたブラックジャックが「法外な料金を支払う覚悟があるなら私が執刀する」「たが、この病院にも執刀ができる先生がいるんじゃないか?!」と椎茸先生を指名します。

椎茸先生の実力を皆に知らしめる場面をブラックジャックは作ったのです。

もちろん椎茸先生が適切な執刀を努めることができたことは言うまでもありません!!

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■「6等星」の意味するところ

星の輝きのレベルでは6等星は1等星に比べてもちろん劣ります。

しかし星そのものの大きさには関係がないのです。

単に見ている人との距離感だけであり、6等星であっても1等星よりも大きな星であることもあります。

椎茸先生の医師としての素晴らしい技術と人間性を持っているということに皆が気が付きました。

そして病院関係者全員が目を覚ました・・・・

私のすごく好きなお話です。

 

■パフォーマーだけが賛辞されることはない

この世の中には普段あまり目立たないけれど、実力があり、そして多くの人の力になっている人たちがいます。

最前線で非常に目立つパフォーマーの存在の裏には、必ずそれを支える人間がいるものです。

そしてその人たちは本来もっとクローズアップされてもいいと思っています。

そのような人たちの力や存在にしっかりと気付ける人間にならなければいけませんね!

椎茸先生はブラックジャック13巻に登場します!

hiromie1024.hatenablog.com

 

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