珍しい古書に関する特別な相談──謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の栞子と大輔は鎌倉の雪ノ下へ向かう。
その家には驚くべきものが待っていた。
稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。
それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいという。
金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。
そして、深まる謎は行き先が不明であった栞子の母親までも引き寄せる。
謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが・・・
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■江戸川乱歩を題材にしたストーリー
ビブリア古書堂の事件手帖の中で、恐らく私が最も好きな長編がこのお話です。
なぜなら、私がかつてから好きである「江戸川乱歩」をテーマにしたお話だからです。
・孤島の鬼
・少年探偵団
・押絵と旅する男
などの代表作品を取り上げてくれており、乱歩ファンであればワクワクするような内容です。
このお話はテレビドラマでも取り上げられており、前編・後編としっかりとした構成になっています。
私も何度そのドラマを見返したことか!!すごく楽しい!!
■栞子の母親とは
ビブリア古書堂の事件手帖には栞子の母親が登場してきます。
栞子の膨大な本の知識の源泉は、すべてこの母親の影響によるもので、「古書」というキーワードでは二人はとても共感しあっているのだと思います。
ただし、栞子の母は自分が手に入れようと思った蔵書に対しての執念がものすごく強く、時には人をだましたり、心理的脅迫という手段を使ってまでも手に入れようとします。
栞子はその考え方には納得できず、二人の関係はあまりよくありません。
そんな二人の駆け引きもみどころのひとつです。
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■江戸川乱歩の蔵書
映像の中では乱歩の蔵書の数々を見ることができるのですが、ほんとうらやましい!
数々の蔵書が保管されている江戸川乱歩邸は現在立教大学が管理しているようですね.
行ってみたいものです。
大衆文化研究センター(旧江戸川乱歩邸) | 立教大学 (rikkyo.ac.jp)
子供の頃から少年探偵団シリーズは学校の図書館にもあった記憶があります。
装丁がとてもインパクトがあって、人気だったと思います。
■まとめ(感想)
江戸川乱歩の作品もそうですが、乱歩にまつわる逸話を知ることができることも、このお話の好きなところです。
大人になった今でも、あの時の少し分厚い少年探偵団シリーズを入手したくなってしまいます。
いずれは古書店などで探して入手してみたいと思っています。
シリーズ全本を自分の手元にずらーっと並べてみたいものですね!
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