「無意識の思い込み」は誰にでもあることだと思います。
それが自分の中だけで完結できることであれば特に問題はないのですが、日常では様々な方々と接する機会が当たり前です。
思い込みの違いは価値観の違いとも言えるのではないでしょうか・・・
それがお互いのストレスを生じさせたり、難しい状況を生み出したりします。
一人ひとりがうまくその意識をコントロールできて、良い関係を築くことができるといいですね!
是非参考にしてみましょう!
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■アンコンシャスバイアスとは?
組織が発展していくには多様性が重要だ!という認識が浸透してきた背景から、人に対して無意識の思い込み・偏ったものの見方をしてしまうことをアンコンシャスバイアスといいます。
様々なものの見方や多様な価値観を受け入れることから新たな発想を生むという本来の多様性のメリットを活かしたいのであれば、このアンコンシャスバイアスの存在にしっかり気づいて対処することが必要となります。
特にリーダーの方は本書は必読と言えます。
①自己防衛心
アンコンシャスバイアスの正体は「自己防衛心」です。
脳がストレスを避けるために、無意識のうちに自分にとって都合が良いように解釈をすることから思い込みが生じます。
結果として解釈のズレを引き起こしてしまいます。
②どんな問題がおこるのか?
気付けないままでいる場合、組織での人間関係の悪化、個人や組織のパフォーマンスの低下、その他コンプライアンスの違反などにつながりかねないことになります。
それだけリーダーの言動は人や組織に影響を与えるのです。
自分だけの価値観で人を評価していないか?は常に意識する必要があるのです。
③気付きを得るには自己認知
人は確信めいたものを持てば持つほど、自分の考えに疑いを持たなくなってしまうものです。
しかし、「こう考えることは当たり前だ」と感じる裏にこそ、アンコンシャスバイアスが隠れているケースがあります。
これは誰にでもあることですが、そのことに自分自身で気づけるかどうか?がリーダーとしての肝となります。
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■自己認知力を高めるには
①相手の非言語メッセージを意識する
人間の感情はポジティブな「快」とネガティブな「不快」に大別できます。
リーダーは特にメンバーの「不快」に目を向けなくてはなりません。
相手の表情、反応、態度から気づくことができるかが大事です。
普段からメンバーに対して関心がないと微妙な変化には到底気が付くことはできないはずです。
少しでも違和感を覚えたら、自分の考えに思い込みがなかったか?を振り返るチャンスです。
②決めつけの言動例
思い当たることはありますでしょうか?
・女性が育児休業から復帰した→突発的な残業や出張はムリだから仕事依頼を押さえる
・自分には簡単に作成できる資料→メンバーの予定も確認せず明日にはほしいと伝える
これらは確実にメンバーのモチベーションを下げる言動だと言えます。
③意識すべきこと
良かれと思って伝えたことがどう受け止められるかは相手次第ということを常に意識することが必要です。
そしてそれは話す相手ひとり一人によって受け止められ方が異なるということも知っておかなくてはなりません。
■まとめ
リーダーに求められることは時代によってどんどん変化していっている気がします。
統率力だけでなく、ひとり一人に対して意識を向けるなど丁寧な対応も必要ですね。
リーダーを「親」に置き換えてみたらどうでしょうか?
自分が親の立場で子供に対峙する時に、自分の価値観を押し付けすぎていないでしょうか?
子供のやる気を損なってしまうことにならないように自分の言動を振り返ることも必要なのかもしれませんね。
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