上司や部下、パートナー、友人などいろんな関係の中で、自分の意見を躊躇することなく伝えられる相手は何人いますでしょうか?
もし、ご自身が我慢をしていたとしたら・・・
どんどんストレスがたまってしまい、体調も崩してしまうことにもなりますよね。
でもそうは言っても言いにくい・・・
思い切って言ってもそのあとの関係がうまくいかなくなるのではないか!!という心配を抱く方に適切な本かもしれません。
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■アサーションとは
コミュニケーション術のひとつに「アサーション」というものがあります。
これはお互いを大切にするコミュニケーションのことで、自分も我慢しない、相手にも我慢をさせないためにはどうすればいいのか?を考えることなのです。
①部下に残業が嫌だと言われたら
例えば自分が課長だとして、部長から明日までに頼まれた資料があるとした場合。
部下に手伝ってもらえば少しの時間で終わるのですが、部下から「今日は残業できません!」ときっぱりと断られたらどうしましょう・・・
大抵の人は、ぐっと言葉を飲んでじゃあ仕方がない自分でやるか・・・となりがちですね。
でもそこで本音である「本当は手伝ってほしいよ!」という気持ちを伝えた上で、仕方がないねとなるのでは自分の心理的負担が大きく違ってきます。
これが自分も相手も我慢をしないコミュニケーション(アサーション)と本書は言っています。
②無意識の我慢
今度は上記とは立場が逆のパターンです。
頼まれたことを積極的にやりたいわけではないけど、やってやれないこともないから・・・ということで引き受けてしまう人は、無意識に我慢をしていることになり、ストレスをため込む危険があります。
そうなる前に自分の本当の「思い」に意識を向けることが大切です。
■コミュニケーションでの3つの自己表現
①攻撃的自己表現
怒鳴る、威圧的に話す、押し付けてしまうという方法で相手を自分の支配下におくような表現のことです(これダメです)
②非主張的自己表現
自分の気持ちや意見を抑えてしまい、相手の言うことを聞き入れてしまうことで、相手にとってみれば、「同意してくれた、不満はないんだな」と受け取られてしまうことですこれはメンタルヘルスに害を及ぼしかねないことになります。(これダメです)
③アサーティブな自己表現
立場や役割を大切にし、お互いを一人の人間として尊重するような自己表現です。
相手を大切にする気持ちを込めて、自分の思いを伝えるということ。(これです!)
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■自分の気持ちを大事にしましょう
本書では主張していますが、自分に正直になることが大切です。
自分の正直な気持ちを伝えてみなければ、話は始まりません。
そしてそれをどのように伝えるのかを考えてみましょう。
相手の気持ちを考えながら、歩み寄る姿勢であることも大切です。
失敗することもあるでしょうが、それを次のステップにつなげることです。
もともとコミュニケーションは難しいものです。
そんな中でもアサーションという考え方があるだけでも、諦める必要は無いということを感じさせてくれます。
いろいろとトライしていくうちに、自分としてのコミュニケーションのスタイルが作られていくのだと思いました。
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