読書はりねずみの生活

読書好きな自分(読書垢)が読んで本で伝えたいことなどを書いていきたいと思います!

「書店員は見た! 本屋さんで起こる小さなドラマ」(森田めぐみ著)読書感想

書店員は見た!


本屋好きに捧ぐ、心温まる一冊!

「書店員は見た! 本屋さんで起こる小さなドラマ」は、森田めぐみさんによる書店員目線のエッセイです。

普段、本屋さんに足を運ぶ私たち読者にとって、そこは新たな本との出会いの場。

しかし、そんな書店には、表からは見えないドラマが隠れているのです。

本書では、著者の書店員としての実体験をもとに、笑いあり涙ありのエピソードが綴られています。

私自身、本屋巡りが大好きで、書店員さんの何気ない動きはよく見ているつもりでいました。

でも表面的には決して見えないようなエピソードがきっといろいろとあるのだろうと想像していました。

そんな私にとって、この「書店員は見た!」は、まさに本屋好きにはたまらない一冊でした。

この記事では、「書店員は見た 実際にあった話」「書店員は見た 本屋の裏事情」「書店員は見た 読書感想」「書店員は見た 面白いポイント」「書店員は見た 書店員目線」といった視点で、感想をじっくり語っていきたいと思います。

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■書店員だから知るリアル:本屋の日常とは?

・実際にあった話に思わずニヤリ

本書で紹介されるのは、まさに「書店員は見た 実際にあった話」のオンパレード。

例えば、常連のお客様との心温まるやり取りや、まさかのクレーム対応の裏話。

特に、棚の整理中に思わず声をかけられた時のエピソードには、書店員ならではの苦労と優しさが詰まっています。

書店には本当にいろんな方々が来るのだなあと改めて気付かされます。

・知られざる「本屋の裏事情」に驚き

お客さんが求める本は、必ずしもタイトルや著者がはっきりしているとは限りません。

中には、「昔読んだあの赤い表紙の本」「テレビで誰かが紹介していたやつ」といった曖昧な記憶を頼りに訪れる方もいます。

そんな時、書店員の経験と勘、そして観察力が光るのです。

森田さんは、お客様の言葉の端々からヒントを拾い、目当ての本にたどり着く達人芸を披露します。

勘が良くないとできませんね・・・まるで探偵みたいに。

「書店員は見た 本屋の裏事情」を知ると、本屋さんがただ本を並べているだけではなく、まるで「本の探偵」として活躍していることがわかります。

さらに、書店では「お客様の今の状況に合った本」を提案する力も求められます。

例えば、転職活動中の方にはキャリアアップの本、子育てに悩む親御さんには子ども向けの読み聞かせ絵本など、その人の状況に寄り添った提案ができるのは、日々お客様と接している書店員だからこそです。

森田さんの観察眼は鋭く、それでいてユーモアたっぷりで、読んでいて思わずクスリと笑ってしまいます。

こうしたエピソードを読むと、「こんな書店員さんが自分の行きつけの本屋にいてくれたら」と願わずにはいられません。

本屋に行く楽しさは、ただ本を選ぶだけでなく、そんな書店員さんとの出会いや会話にもあるのだと改めて感じました。

 

■「書店員は見た!」の面白いポイント

書店エピソード

・笑いあり涙ありのエピソード集

「書店員は見た 面白いポイント」といえば、やはり著者・森田めぐみさんの絶妙な語り口が魅力です。

本屋で巻き起こる日常の小さなドラマを、ユーモアと温かみを交えて描いており、読みながら「わかる!」「そんなことある?」と思わずクスッと笑わせてくれます。

例えば、常連のお客様が何度も訪れる理由をこっそり観察して気づいたちょっとした秘密や、予期せぬクレームを華麗にかわす瞬間。

本屋で働く書店員だからこそ体験できる、笑いと涙が入り混じったストーリーは、どれもリアルで親しみやすく、「自分もあんな風に本を選んでいたな」と共感を誘います。

 

・書店員目線で描かれるリアルさ

「書店員は見た 書店員目線」で描かれる本屋の光景は、普段お客としてしか訪れない人々にとって新鮮です。

書店員ならではの悩み――例えば、お客様から「この本、どこに置いてありますか?」と聞かれ、必死に在庫の場所を思い出してあせる瞬間。

見つけられた時のほっとした思いと、無事にお客様を案内できた時の達成感は、何気ないようでいて、日々のやりがいに直結していることでしょう。

また、森田さんは「好きな本が売れたときの喜び」を丁寧に描いています。

棚に並べた自分のお気に入りの本が、誰かに手に取られ、レジに運ばれていく様子を見るのは、書店員にとって特別な瞬間だと思います。

その瞬間に「よかった、この本を置いていて」と心の中で小さくガッツポーズを決める気持ちは、どんな職種にも共通する「誰かのために仕事をする」喜びを思い出させてくれますね。

こうした日常の一コマを、森田さんは誇張せず、等身大で、でも愛情を持って描いています。

本屋さんって、やっぱりいいな。

働いている人の思いに触れると、ただ本を買うだけではなく、また訪れたくなる気持ちにさせてくれるのです。

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■書店員目線の感想~本屋という居場所

・書店員の「誇り」と「喜び」

「書店員は見た 書店員目線」で見えてくるのは、本屋が単なる「本を売る場所」ではなく、人と人をつなぎ、心を癒す大切な居場所であるということです。

本書を読み進めるうちに、書店員さんがただの「販売員」ではなく、書籍と読者を結びつける橋渡し役であることに気づかされます。

特に心に残ったのは、お客様とのささやかな会話の積み重ねです。

たとえば、どんな本を探しているのかを一緒に考え、時にはおすすめをそっと紹介する瞬間です。

お客様が「これだ!」と笑顔を見せてくれたときの、書店員さんの胸に広がる達成感と誇り。

それはきっと、毎日の中に潜む小さなドラマであり、この仕事を続ける原動力なのだと感じさせてくれます。

また、好きな本をお客様に手に取ってもらえたときや、「ありがとう、助かったわ」と声をかけられた瞬間の嬉しさは、どんなに疲れていても心に光を灯す出来事でしょう。

森田さんの描写からは、そんな日々の小さな「喜び」が丁寧に伝わってきて、読み手の心までじんわりと温めてくれます。

 

・読者へのメッセージ

この「書店員は見た!」は、日常の忙しさに追われている人や、心が少し疲れてしまったとき、そして本屋さんが好きなすべての人にぜひ手に取ってほしい一冊です。

ページをめくるごとに、書店員さんの奮闘やお客様とのほっこりしたやりとりが描かれています。

「ああ、本っていいな」「人と人がつながるってこういうことなんだ」と改めて感じさせられます。

「書店員は見た 読書感想」として、ただの感想にとどまらず、「この本を読んだら、きっと本屋さんを訪れる目が変わる」ということを伝えたいです。

思わず誰かに話したくなるエピソードが詰まった本書は、忙しい日常の中でほっと一息つきたいときや、何気ない日常の幸せに気づきたいときに、そっと寄り添ってくれる一冊です。

 

■まとめと読書後の余韻

森田さんイメージ


本書はただのエッセイではなく、本屋という場所に息づく人間ドラマを描いた心温まる作品です。

「書店員は見た 実際にあった話」「書店員は見た 本屋の裏事情」「書店員は見た 面白いポイント」…どのキーワードにも共通するのは、「本屋が好き」という気持ちでしょう。

読後、改めて本屋さんに足を運び、書店員さんと何気ない会話を楽しみたくなる。

そんな余韻を残してくれる一冊でした。

皆さんも、ぜひ「書店員は見た!」を手に取り、本屋さんの裏側に触れてみてください。