読書はりねずみの生活

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仕事の順番を考えて質・スピードを向上させるフレームワーク【GRAPH】で5つの要素を紹介

仕事の順番表紙イメージ

仕事の順番

一生懸命に仕事をがんばっているのに思うような成果が出せない時ってありますよね。この本で著者の田中氏は仕事にはもっとも効率よく進められる正しい順番があることを教えてくれます。

タスクの手順を変えてみるだけで、今までのミスやトラブルが少なくなり、結果として仕事の質とスピードが上がると言っています。

著者オリジナルの「GRAPH」(グラフ)というフレームワークがそれを実現させてくれます。

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■仕事を進める基本のフレームワーク「GRAPH」とは

このフレームワークはどんな種類の仕事に対して使えるものと本書では言っています。

G(Goal):目的・目標を定める
R(Route):道筋・打ち手を考える
A(Agreement):すり合わせる
P(Progress):実行・進捗を管理する
H(Harmonize):調和させる

の5つの要素から成り立っています。

 

■G(Goal):目的・目標を定める

目標イメージ

仕事に取り組む前に、どこに向かうのか?を定めることが大切になります。

ゴールにはアウトプットとアウトカムの2種類があることを押さえておきましょう。

アウトプットは具体的な作成物、アウトカムはその作成物から得られる効果ととらえると良いでしょう。

アウトプットを作って終わりではなく、その先のアウトカムを意識した目的・目標をもつことが大事です。

 

■R(Route):道筋・打ち手を考える

目的が決まったら、そこにたどり着くまでの道筋を考えましょう。

もし明確な目標数があるのであれば、ゴールから逆算して打ち手を検討すると良いでしょう。

例えば営業で新規顧客を5件獲得するには成約率を考えてどれだけの商談件数を設定することが必要か、そのためにはどれだけの見込み客リストが必要か、そして日々どれだけのアポイント連絡が必要かというように逆算をしていくのです。

 

■A(Agreement):すり合わせる

仕事に着手する前には、上司や部下など関係者に「仕事の進め方」「情報共有の頻度」「方向性は合っているか」などを確認するようにしましょう。

その場合には事前にきちんと自分自身の考えを持っておくことです。

それに対してアドバイスをもらいながら、全体としての進め方を事前にすり合わせておくとスムーズに仕事を進めることができます。

 

■P(Progress):実行・進捗を管理する

定められた作業を予定通り実行して、それが予定通りに進んでいるのかを確認し、もしそうでなければその原因を探り、リカバリーする。場合によりアラートを上げます。

それをこまめに確認することが大切です。

小さな遅れはすぐに取り戻せます。

何も対処せずに積み重なっていくと大きな遅れにもつながり、取り戻すことが非常に大変になってしまいます。

 

■H(Harmonize):調和させる

仕事が完了したら、その内容を振り返って、関係者からはフィードバックを受けて改善点を洗い出し、次の仕事につなげていくことが大切です。

この振り返りを習慣化できれば今後の失敗は減り、成功の再現性が上がっていきます。

 

■仕事の質とスピードを上げるには

スピード上げるイメージ

目前に、重たいタスクと軽いタスクがある場合には、まず先に軽いものをささっと片づけてしまうことが大切です。

重要なタスクに集中できなくなるため、もし軽めのタスクが降ってきたら、後回しにせずに先に終わらせてしまうことが、その後の集中力を確保するためにはベストです。

また、ひとつの工夫として考えられるのは、トータル的に大きなタスクをこなす場合にはできるだけ細かいタスクに切り分け、そのひとつひとつを短時間で完結できるようにすることです。

小さなタスクでも完了していくことにより、終わった感覚をもつこともできるので、モチベーションも維持しやすくなります。

そして作業をする際には、その作業時間を見積もる習慣もつけておきたいですね。

締め切りに間に合わせるためには、いつ手を付ける必要があるのかを明確にして、スケジュール化することが大切です。

 

■まとめ(感想)

このフレームワークは、言ってみれば当たり前のことを教えてくれているのですが、実際にはできていないことが多いです。

本当に基本的なことをするだけで、仕事の質とスピードを上げることができることを気付かせてくれました。

日々の多忙な業務に追われるとなんとなく順番も考えずにものごとをこなしているだけになりがちですが、トータル的な質とスピードを向上させるにはきちんとした手順で進めることが大事であることを再確認できました。

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