ここ数年の新型コロナウイルスの感染拡大やChatGPTの登場など、世界はかつてないスピードで変化しています。
そんな中でわたしたちの働き方、生き方も大きな変化に直面したたと言えます。
そんな時代を生きるわたしたちは、いったいどんな力を磨き、どちらの方向を向いて歩んでいけばいいのかということに対してのヒントが本書にはあります。
本書は、中高生をメインターゲットとし、激変する世界を生き抜くための4つのルールを紹介する本ですが、もちろん大人にとっても発見があると思います。
親子で意見交換をしてみるのもいいかもしれないですね。
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■人間関係において大切な気持ちは「ギブ」
人間関係において「他者になにかを与えること」=「ギブ」は非常に大切です。
そしてこの「ギブ」を実行する時には、相手の立場で相手が欲しいものをギブすることが必要です。
自分がギブして自分が満足するだけではいけません。
一番簡単にギブできるものとして本書では「情報のギブ」と言っています。
情報には4段階あり、下からデータ、インフォメーション、ナレッジ(知識)、ウィズダム(知恵)です。
この中で特に重要なのはインフォメーションであり、ギブされる相手にとって整理された情報であることが大事です。
相手のことを考えながらという経験を通じて視野を広げて自分自身も成長をしていくことが理想なのです。
■自分の意見を客観的にとらえてみる
これからは、みんなと同じというよりも自分ならではという考え方が求められる時代なのかもしれません。
そのためにはまず、自分を知ることです。自分を知るために効果的なことは、最近自分がイラっとしたことを思い返してみること。
それは自分にとって大事な価値観とは異なることに触れた際に生じる感情だからです。
そこで冷静になって、他人の意見と自分の意見を照らし合わせてみると、改めて自分自身をより知ることができます。
もちろん他人の考え方に気づきを得て、自身の視野を広げることができる可能性もあります。
■本当の意味の自立とは
「信頼」という言葉がありますが、これは信じて頼ることを意味します。
頼り頼られる仲間が人間には必要です。そんな仲間を作るにはやはり「ギブ」が大切です。
また、そんな信頼関係を築く人が1人だけというのも頼りなく、できれば複数の存在が必要だと本書は言っています(5人程度)
自立とは誰にも頼らず1人で生きていくことではなく、頼り頼られる仲間をつくり、その関係性を常に更新していくことなのです。
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■ちがいを楽しみ視野をひろげよう
例えば一つのチームに所属しているとして、それぞれに異なる個性を持った人が集まっているとします。
良く映画などにもみられるシーンですが、はじめバラバラであったチームが、最終的には最強になっていくようなお話は誰でも見たことがあると思います。
実は個性がバラバラな集団ほど新しいモノを生み出すには有効と言われます。他社どうしが交流の機会を持って、イノベーションを求めるような活動も一般的になってきました。
人が自分と違う意見を言ってきた場合にもそれに同調するのではなく、どうしてそう思うのかを問いかけてみて自分の中の視野を広げてみることが大切です。
■まとめ(感想)
激変する世の中を生きている人々の考え方そのものにも、今までとは異なるレベルの変化が生じてきているのかもしれないと思いました。
自分らしさを大事にする時代でもありますが、それに凝り固まるということではなく、その自分らしさをもっと成長させるために、仲間を作り、その人の考え方をきっかけにして自分の視野を広めることの大切さに気が付かされました。
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