いろんな文章を書く場面がある人。
それが仕事であったり、日常であったりは様々かと思います。
どんな場面においても、人に読ませる・惹きつける文章を効率よく書くことができればそれはあなたの武器になります。
本書では、用途に合わせた文章の型がシンプルかつわかりやすく解説してあり、すぐに使える内容です。
手っ取り早く読ませるための文章をアップデートするためのコツが紹介されています。
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■基本としておさえるべきこと
文章にはまず基本として押さえておくべきことがあります。
以下はその代表例といえるものばかりです。
この機会に押さえておきましょう!
・主語を「あなた(読み手)」にすること
自分視点ばかりの文章は、書き手が有名人やアイドルでもない限り読んでもらえないものです。
大切なのは「読み手視点」の文章になっていることです。
よくペルソナ設定が大事だと言われます。
どんな人に読んでほしいのかを意識してみるとよいでしょう。
・「?」を乱用しないこと
読み手に尋問されているような不快感を与えてしまうから?の乱用は避けましょう。
読み手はある程度のはっきりとした答えを求めています。
・1文は50文字以内にまとめること
1文が長いと、読み手を疲れさせます。
なるべくコンパクトにまとめることです。
そうすると読む側も一定のリズム感を持って読みやすくなります。
■文章に効く2つの心理効果
心理効果を利用して、文章をブラッシュアップする方法も紹介されています。
・最初の印象が後に大きく影響する「プライマシー効果(初頭効果)」
ブログやメルマガのタイトル(件名)で読み手の興味を引くことができれば、最後まで読んでもらいやすくなります。
いろんな情報で、タイトルは重要で、だいたい32文字くらいでまとめると良いということはよく聞きますね。
そしてそれに続くリード文はさらに大事です。
自分が書いている内容の概要を結論を交えてまず伝えることが必要です。
・「リーセンシー効果(最新効果/親近効果)」
人は最新情報(最後に触れた情報)に影響されやすいことで、プライマシー効果と組み合わせるとより効果的だそうです。
冒頭で結論を簡潔に述べて、ブログの最後に読み手の行動につながる一言を持ってくれば、格段に伝わる文章になります。
■SNS投稿は5つの質問で作れる
文章には型があります。
5つの質問に答えて、それを組み合わせて文章を作る方法が紹介されています。
是非試してみましょう。
(1)伝えたい1つのことは?
(2)きっかけは?
(3)気づきは?
(4)感情を言葉にすると?
(5)最後にひと言あるとしたら?
この項目で思いつくことをまず書いてみて、それをつなげて骨子をつくることはできそうですね。どんどん膨らませていけそうです。
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■文章の展開パターン
(1)「キャラ展開型」
あなたのキャラや個性を活かした文章パターンで、素直な一言からはじまり、気づき→きっかけと話を展開し、結論を最後に持ってくるものです。
(2)「共感ストーリー型」
共感されるきっかけから伝えるパターンで、気づき→結論→感情へと話をつなげて最後にオチを持ってくれば、読み心地がよくなり、多くの人に共感をえることができるというものです。
双方のサンプル文章は本書でも紹介してくれていますので、きっと役に立つと思います。
■共感されることが大切
うまく文章を書くことができても、その内容に共感されなければ読み手が疲れてしまいます。
本書では「共感される文章」を書くためのツールとして「エンパシーチャート」を提案しています。
エンパシーチャートを使えば、「埋める」「貼る」「つなぐ」の3ステップで、共感され、結果につながる文章が書けるようになっています。
エンパシーチャートの使い方
・ステップ1「埋める」では、文章を書く目的や狙い、文章を読んだ相手が言いそうなポジティブなセリフやネガティブなセリフなどを付せんに書き、チャートに貼る
・ステップ2「貼る」では、文章構成を考える。時間軸(横軸)とワクワク軸(縦軸)の表を用意し、読み手の感情起伏推移に合わせてステップ1の付せんの位置を整える
・ステップ3「つなぐ」で、付せんメモをつなげて文章化し、表現を整える。
自分の思いついた言葉を人の感情の起伏に応じてつなげてみることで、文章の骨子が整うイメージですね。
■まとめ(感想)
自分でも文章を書くことは普段から好きで、良く書いているほうだと思っています。
でもそれは自分本位の文章になってしまうことがほとんどでした。
今回本書で、読み手側が読みたくなる文章の書き方を学ぶことができたと感じています。
ブログを収益目的にしている方もいると思いますが、本書では売れるランディングページの書き方にまで触れてくれているので、非常に参考になるかと思います。
一定の文章構造が基本となっており、知識として習得しておくと良いのかと思いました。
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