この本のテーマは、ずばり「才能」です。
著者によれば、才能のない人は存在しないそうです。
陸上界ではサニブラウン、将棋界では藤井総太など、多くの方々は彼らにはもともと特殊な才能があったのでは?と感じるところでしょう。
しかし、この本では誰しもその人だけの才能を持っているけど、それに気がついていないだけだと言います。
それは「つい、やってしまうこと」、つまりあえて身に付けることではなく、自分に自然にある性質なのです。
本書はその自分の性質を長所から才能へ引き上げるための1冊です。
自分の才能に気づいてみませんか?
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■気が付いていないだけ
才能というとたぐいまれな能力というようなイメージがありますが、そうではありません。実は人間にはだれしも才能があるのです。
それをどんな場所で活きるのかを知っている人が「才能のある人」と見えるだけなのです。
筆者は人と接することが苦手な人だったようです。
それを克服するためにあえて「ヒッチハイクの旅」を自分に課して克服しようとしたそうですが、いくら頑張っても満足の得られる状態になることはなかったそうです。
でも視点を変えて、その経験で身に付けた「ヒッチハイクの方法」をブログで発表したところ、それがかなりの人気を呼び、本の出版にまでつながりました。
そんな過程を経て才能がある人だと見られるようになったんですね。
■ついやってしまうことこそ才能
自分の才能が見つけられない時に陥っている間違いとして以下が挙げられます
・「人よりうまくできること」を才能だと考えること
→そうではなく自分が無意識に使っている「才能」を見つけるべき
・「資格やスキル」を重視すること
→後天的に身に付けたものは才能ではない
・「なりたい自分」になろうとすること
→憧れは自分を否定することに近い
・努力は必ず報われると思うこと
→自分の才能があることに対して努力すべき
・成功者から学べば成功できると考えること
→あくまでもその人がうまくいったやり方にすぎない
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■5つの質問で自分の才能を見つけてみる
才能を見つける技術はいくつかあるそうです。ここでは5つの質問にしたがって自分の才能を考えてみましょう。
以下にあてはまることが自分の才能を見つけるきっかけになるかもしれません。
質問1:他人にイラッとすることは?
→自分がイラっとする裏側には逆にこうしたらいいのでは?という自分がついやってしまうことが見つかる可能性があります
質問2:親や先生によく注意されたことは?
→出る杭は打たれる的な考えで、目立つからこそ注意されたことはないでしょうか?実はそこから自分の才能がみつかることもあります
質問3:やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
→コロナで自粛生活が続いた際に、人と直接あって話したい!と思ったならば、コミュニケーションという才能をもっているかもしれません。辛いのはついやってしまうことを阻害されるから起こる感情なのです。
質問4:あなたの短所を「だからこそ」と言い換えるとどうなりますか?
→自分の短所は意外なほどすぐ答えられるものです。だからこそそれを活かせる場面はどこだろう?と考えてみることも必要です。
質問5:他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
→人が嫌がっている仕事が、自分にとっては楽しくて時間も忘れるほどであるという状態があればそれはかなりの才能です。
■自分の才能をうまく活用する
自分の才能を見つけることができたら、その次はそれを活かし、育てる方法を見出していくことが大切です。
今までは短所だと思っていたことが、場面を変えると長所になり、うまく活用すれば才能にも変わるのです。
どんなに優れた才能を持っていたとしても、まずそれに自分自身が気が付けないままでいると宝の持ち腐れですね。
今まで自分もそんな視点から才能を考えることはありませんでした。
今回教えをもらったやり方で、自分なりの才能を見つけてみたいと感じました。
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