前田知洋さんは私の大好きなマジシャンのひとりです。
主にトランプマジックのアンビシャスカードという演目が有名ですが、(特定の1枚のカードをトランプの束の真ん中に差し込んで、指を鳴らすと一番上に一瞬にして移動するという不思議な現象)
そのタネを知っている私であっても、その演技の鮮やかさは見事なものです。
本書はクロースアップマジックという一つの題材で、人との交流の適切な距離感や接し方を教えてくれるものです。
普段の生活の中でもきっと参考になると思います。
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■マジシャンにとって大切なことはマジックのタネではない
マジックにはタネや技術があります。
それが巧みなことはもちろんですが、一番大切なことはお客様を喜ばせ、お客様に好かれることです。
クロースアップマジックはお客さんと非常に近い距離感で演じるものです。
第一人者である前田知洋を一流のエンターテイナーにした秘密は、絶妙な距離、間合いの取り方とその場の空気を読む力なのです。
クロースアップマジックの世界には多くのマジシャンが存在し、私もたくさんの方々のパフォーマンスを拝見してきました。
人それぞれのスタイルは異なるのですが、共通して言えることは、単にマジックを披露するということ以上に、お客さんとの自然な対話を大切にしているということです。
その対話のなかで不思議な現象を突然みせることによってマジックの驚きの効果を数倍にもしているという印象です。
■前田知洋さんの魅力
前田知洋さんのことを私は以前からとても好きで、よくカードマジックも真似したりしていました。
演じる映像を何度も見直し、その技術なども研究し、古いマジック本なども紐解きいろんな知識を吸収しました。
しかし、前田さんのすごいところはマジックの技術の高さもさることながらそれに輪をかけたお客さんとのコミュニケーションの質の高さなのです。
お客様を惹きつける力、楽しませる力、その能力がすばらしく、より一層マジックのレベルを高めているような気がします。
学ぶべきはマジックよりも人間力だと言えます。前田さんの嫌みを与えない自然なコミュニケーション力は生活のどんな場面にも通用するはずです。
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■前田知洋さんの今後に期待
最近テレビで姿を見る機会が少なくなってしまった気がしますが、Youtubeなどではたくさんの動画があるので、是非、驚きの心地よさを感じてください。
本書はそんな前田さんが、マジシャンの目線での人との接し方を非常にわかりやすく語ってくれています。
きっとマジシャンではない普通の人にとっても参考になる内容だと思います。
人との適度な距離感など今の時代に役立つことだと感じます。
うれしいことに私はご本人のサイン本を入手しており、いまでも私の宝物です!
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