聞き上手の人は会話も上手とはよく聞く話です。
大抵の人の場合には聞くよりも自分のことを言う行為が強めに出てしまうものです。
では、具体的にはどうすれば聞き上手になれるのでしょうか。
三流なら〇〇、二流なら〇〇、一流なら〇〇という形式でわかりやすく教えてくれるのが本書です。
本書に照らし合わせて、普段の自分の行動を振り返ってみることにより、一流に近づくための改善点を見出しましょう!
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■共感しているよというサインを送る
相手の話を聞く時に、三流は話の内容だけ聞く、二流は理解を示すために聞く、一流は共感サインを送りながら聞くとされています。
視線を合わせたり、表情を変えたり、うなずきながらなどしっかりとしたサインを相手におくることが大切です。
①聞くことを大切に
話し上手になろうとする時に、三流は何を話したらいいのかを悩み、二流は話すことには困らず、一流は話すことよりも聞くことに重きを置くとされています。
信頼関係を築くにはこちらからの素晴らしい説明だけが必要ではなく、相手の話を聞くことのほうが大事だと教えてくれます。
②第二のポジションで聞く
相手の話を聞く際にどんなことを考えているか?
三流はなんとなく聞く、二流は自分に意識を向けて聞く、一流は第二ポジションで聞くとされています。
第二ポジションというのは相手に意識を向けている立場です。
その立場で話を聞けば、相手の話の腰を折ることもないし、相手に共感した感想も言えるし、結果として相手からもこの人と話をしていると楽しいなあと感じてもらえることが可能になります。
■リアクションを大切にする
①常に後出しを考える
意見をいう時に、三流は相手よりも先に言う、二流は相手と同時に言う、一流は常に後出しをするとされています。
まず徹底して相手のニーズを聞くということが大切です。
どんなことを望んでいるのか?その言葉の奥にはどんな欲求や悩みがあるのか?という情報を集めてから、それに合わせた提案を口にするというやり方です。
②相槌を使いこなす
相手の共感を示すひとつの手段が相槌です。
ワンパターンな相槌ではなく、一流の人はそのバリエーションが豊富と言えます。
「はい」「ええ」だけでなく、「まったくです」「いいですね」「わたしもそう思います」などなど・・・
驚きを示す時の言葉として「へえ~」「ほんとですか~」「びっくり!」などハ行の言葉が便利とされています。
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■相手の心を聞く
①相手の話を面白がる
初対面の人と話す時、三流は社交性がないのは生まれつきとあきらめ、二流は話すことをあきらめ、一流は相手のはなしを面白がって聞くとあります。
自分からなにか面白い話をしなければならないと思うのではなく、むしろ相手にしゃべらせることに注力することで良いのです。
②3つのペーシング
親近感を持ってもらいたいときに、三流は自分らしさを発揮して聞く、二流は感じよさそうな聞き方をする。一流は3つのペーシングを使いこなすとあります。
ペーシングとは相手との共通点を作る技術です。
例えば「出身地が同じ」「母校が一緒」という共通点があれば、親近感を生むことは簡単です。
それに近しい状態をつくるために「言葉を合わせる」「声の使い方を合わせる」「身体の使い方を合わせる」ことを意識すると、自然と相手からの親近感を得ることができるとされています。
③オウム返し
三流は話泥棒、二流は質問する、一流はオウム返しして待つ。
会話がうまくいかない人はどうしても会話の主導を自分に持ってしまうということです。
いつの間にか自分の話をしてしまうのではなく、相手の話を邪魔しない意識が必要です。そのためのオウム返しは大切です。
■まとめ(感想)
話し方にもいろんな姿勢があると感じることができました。
自分も普段は役職的には上にいる立場なので、特に部下と話している時に自分主導の会話になってしまいがちです。
その場面を思い浮かべて、相手の目線に立った会話ができているかを振り返りたいと思います。
1on1面談やコーチングの場面でも非常に役に立つ内容だと思いました。
本書には「聞き方レベルチェックシート」など活用できるものがあるので非常に便利ですね。
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