「男の隠れ家」による藤子F不二雄のSF短編特集です。
「SF短編」では、未知のウイルスによる厄災、核戦争の脅威、食糧危機や高齢化問題など人類の普遍的なテーマが描かれています。
人間の悲哀を「不思議」という優しいベールで包み込んだ短い物語は、時代や世代を問わず愛され続けています。
シュールでセンチメンタル、ときにノスタルジックな藤子・F・不二雄のSF短編の世界へ入り込みましょう。
おなじみの「ドラえもん」や「おばけのQ太郎」という代表作品とは少しテイストが異なる藤子・F・不二雄の世界を見ることができます。
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■ドラえもんからお世話になっています
私が藤子不二雄マンガに初めて触れたのは、小学校低学年の時にでした。
父方の田舎に家族で出かけていた時に、帰りの電車で退屈にならないようにと、母が書店で買ってくれた「ドラえもん」の第1巻がすべてのはじまりでした。
のび太くんの机の引き出しから突然現れるドラえもんにびっくりしてから、数々のお話に魅了され、大人になった今でも時々読み返しています。
そして藤子不二雄がどうしてマンガの世界に入ったのかというストーリーにも関心をもちはじめ、「ハムサラダくん」「まんが道」などもよく読みました。
少年時代には「コロコロコミック」という雑誌をいつも楽しんでおり、当時は仲間うちで下手なマンガを描いては持ち寄って、雑誌のようなものを作ってみたり・・・
■意外な側面であったSFの世界
その後、おばけのQ太郎やパーマンなどなど、子供にとってたのしい作品ばかり読んできましたが、意外にも、SF短編という非常にシュールなストーリー作品も多々残されていることを知ったのは大人になってからでした。
数多くあるSF作品はまだまだ読んだことがないものばかりですが、私にとっては非常に興味があるものばかりです。
今回の男の隠れ家ではその作品群が紹介されている特集だったので、瞬間的に飛びついてしまいました。
これらの作品が生まれた背景は、私の想像ではありますが、やはり手塚治虫の存在が大きかったのではないかと思っています。
手塚マンガにはいわゆるストーリーマンガが多く残されており、SF的観点の内容も数多くあります。
藤子先生が子供の頃から憧れていた手塚マンガに恐らく影響された結果なのだと思います。「ハムサラダくん」などには、あこがれの手塚治虫とのやりとりのお話なども紹介されています。
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■藤子不二雄ミュージアムに行きたくなる
実は自宅からそう遠くはない位置にある藤子不二雄ミュージアムですが、今までに訪問したのはたったの1度だけ・・・
しかも子供が小さい時に、こども中心で見てまわりました。
巨大なキャラクターフィギュアが展示されていたり、独特の料理などなど楽しいコーナーはたくさんあるのですが、自分が一番惹かれてしまうのはやはり、残された作品群の原画展示コーナーです。
本来であれば、このような展示物を穴のあくほどじっくりと見て味わいたいのですが、子供にとっては退屈だったようです・・・
原画を見ていると、一つひとつの作品に込められた思いが直接的に伝わってくる感じがして、そのコーナーにずっといたくなるのです。
藤子不二雄の残した作品をじっくりと楽しめる貴重な空間だと思っています。
現在、期間限定でSF短編原画の展示コーナーがあるようですので、是非行ってみたいですね。今後も、藤子不二雄作品は私の生活に欠かせないものになると思います。
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