感染症に注意しましょう!
20××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。
しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率60%の強毒性インフルエンザが出現!
中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。
検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。
コロナ禍のさなか、おもわず手にとってしまった作品です。
舞台は首都圏、題材は強毒性インフルエンザですが、ここ数年間の世界がおかれていた状況に酷似しています。
今回のコロナの状況によって、我々はその生活の根底から覆されるいろんな変化に応じることが試されたと感じています。
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■感染症により気が付かされたこと
普段人と接して普通にしていたことができなくなったり、それによる感情面で精神的な支障をきたしたりなど、個人差はあるにせよ、影響は受けたのではないでしょうか。
この小説はあたかもコロナが襲ってくることが事前にわかっていたかのような、ある意味、予言書なのか?と思えるくらい、現状に照らすと共感できることが多々あります。
被害を受ける側、対策を発する側それぞれの苦悩がよくわかります。
窮地に追い込まれた中では、何らかのルールや決定事項を浸透させなければならないと思いますが、それに納得しなかったりする人間の感情面がいろいろと見えた気がします。
コロナもインフルエンザ並みの取り扱いに移行したものの、忘れた頃に感染状況が広がる瞬間もあります。
一度身についた感染予防対策もだんだんと意識が薄れてしまう時期かもしれません。
自分自身は自分で守ることを常に念頭に置いた行動が必要ですね。
■同じような映画もあります
同じタイミングで映画『感染列島』という映画もみました。
この作品も政府や医療従事者の目線で、精神的にも肉体的にも極限状態になる壮絶な対応劇が描かれています。
この地球ではウィルスと闘う機会が今後も生じると予測できる中、我々一人ひとりが悪影響を拡散しないような、節度ある行動をしなければならないことを強く感じさせられました。
ご家族とともにでもこの作品はみても良いかと感じます。
■高嶋作品について
高嶋さんはこの他にも、大地震や富士山噴火などを想定した小説を複数出されています。
時々このような小説を読むことによって、普段忘れてしまいがちな危機感を呼び覚ますことも必要なのだと深く感じます。
人間は大きな災害が起こった直後から、しばらくはその対策や今後の予測などに力を入れるものですが、時間が経過すると、ひどい時には記憶にも残らない状態になってしまうものです。これではいけませんね。
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