ミニ書斎というキーワードに自然とひきつけられて手に取りました。
隠れ家、秘密基地、一人時間、書斎という言葉はなぜか男心をくすぐるものです!
子供の頃から押し入れの中に電気スタンドを持って入って、一人でマンガを読むという至福の時間を楽しんでいたこともあります。
狭い空間ではあるものの、自分だけの空間や時間をつくり出す行為は昔から実践していたことなのかもしれません。
本書では、現在の住居空間から、工夫を凝らすことによって家族との距離感を大事にしつつ、自分専用の空間をつくりだす方法をいろいろと紹介してくれています。
専用の部屋を持つことが難しいけど、自分なりのスペースが欲しいと考えている方にとっては非常に役立つ情報を入手できるのではないかと思います。
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■この本でのミニ書斎(隠れ家)の定義を知ろう
この本ではミニ書斎の定義を以下のように定めてくれています。
ミニ書斎とは、寝室・リビング・廊下・階段などの一角に設けられた広さ3畳以下の、世帯主の男性専用のスペース。男性はここで一人だけの自由な時間を過ごすことができる。
この言葉からも分かる通りですが、特別に専用の部屋を準備するということではなく、居住空間を使って、スペースをうまく捻出してみようという考え方になっています。
書斎なんて持つことは初めからあきらめていたという方にとっても非常に期待が持てる内容になっており、よし!自分の秘密基地をつくるぞ!と思わず嬉しくなり、やる気も出てくるのです。
この考えを方をベースに自宅内にミニ書斎を作る9つのアイデアが紹介されています。
よく雑誌などで自分の秘密基地をかなりのお金とスペースをかけて作った人を紹介している内容のものがありますが、これはこれで見て楽しむことに終始しましょう!
普通の人にとっては実現が難しいものですから、このような紹介はただのあこがれで終わってしまうものと割り切るほうがよいのです。
■家族との距離感が大事
ここで紹介してくれている方法は、少しのスペースでも家族と使用者の絶妙な距離感が保てる「つかず離れず」の状態をつくることを実現できそうなレベルで紹介してくれています。
これならできそう!という、現実的なアイデアなので、自分でもいろいろと工夫してみようという気持ちにさせてくれます。
例えば、特別な間仕切りや部屋がなくても、本棚を置く位置であったり、自分が座る向きであったりなど、家族との目線を合わせない方向の工夫をするだけでも一人空間感を得ることができます。
お部屋のスペースを見回してみると、きっとデッドスペースと言われるような、普段使っていない部分も見いだせることでしょう。
それをどう使っていくのかを考えていくこともまた楽しいのです。
今までやりたくてもやれなかったという人も、ちょっとしたヒントが得られるかもしれませんので、今一度ご自身の居住スペースを見直してみましょう。
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■求める書斎を入手してしまうよりも
これは個人的な意見になりますが、自分にとっても大きくて立派な書斎を入手することはもちろん夢ではあるものの、もしそれが実現したらどうでしょうか?
意外と満たされてしまう気持ちとともに、書斎に対しての熱も冷めてしまうのではないかと感じています。
かえってその空間をもっとうまく使わなくてはいけないとか、掃除もしなければいけないとか・・・維持するための悩みも多くなりそうです。
でも、工夫して苦労して見出したミニ書斎の空間であれば、そもそも空間をうまく使うために捻出したのですから、維持することに対してはモチベーションを保つことができると思うのです。(そもそも楽しいですからね)
そしてさらにその空間を自分にとって充実度の高いものにしていく努力も自然としてしまうのではないかと思うのです。
そう思うと、立派な書斎を持つよりも、このようなミニ書斎を自分の手でつくりあげていくという行為そのものが楽しいということなのかもしれませんね。
自分の好きなものを自分の近くに配置して、楽しい空間をつくりたいものですね!
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