「上下逆さ」で五輪旗を掲揚するミス、海外メディアは相次いで「失態だ」などと報じる・・・
というニュースを拝見しました。
確かにオリンピックという大舞台で世界中の人々が注目する中での失敗はインパクトが大きかったかもしれませんね。
でもとらえようによっては、「平和」であるということ(笑)
この出来事によって誰か本当に不幸になってしまった人はいるのでしょうか?
個人的な意見ではありますが、逆に少しほほえましさも感じたくらいです。
このような大きなイベントにも、日常のちょっとしたことにも、目立たないけれども必ず影で力をかしてくれている縁の下の力持ちがいるのです。
むしろそんな方々の苦労や感謝の気持ちを気づく瞬間ではなかったのでしょうか・・
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■粗を見つけたぞと言わんばかりの報道・・・
ふだんの自分の仕事は裏方的な性質があります。
人事部で仕事をしていますが、採用活動など表に立って会社をアピールする性質の仕事はあることはあるのですが、それはごく1部です。
仕事の90%以上は社内の組織上の問題や人の問題など、なにか解決しなければ経営活動に支障が出ることを事前に食い止めるなど・・
目立って生産的な仕事はほとんどありません。
いわゆる裏方で尽力しなければばらず、しかも目立つ仕事ではないために周囲から感謝されるわけでもありません。
時には「いつも何をやっているのかわからない」と言われることすらあります。
そして本当にまれに生じる小さなミスひとつでも、必要以上にクレームが入ります。
そんな立場にいる私から見ると、今回の「上下逆さ」ももちろん生じさせてはいけないことではあるのですが、相次いで「失態だ」なんて必要以上に報道される必要はないと感じてしまいます。
■報道の仕方にも工夫をしてほしい
裏方的な仕事をする人の目線でも、もちろんこんな間違いは生じさせてはいけないことくらいわかっています。
開き直って反省しない!というわけでもないでしょう。
ひょっとしたら罪の意識を感じすぎて、気持ち的にもダメージを受けてしまっているかもしれません・・・
報道の表現についても、指摘をするだけではなく、例えば、普段我々の見えないところでイベントの成功のために尽力いたいだいている方々に感謝をしています。
今回は残念なことが生じてしまいましたが、今後はみんながハッピーになれるようにいろんな方々の事前チェックなども含めて一丸となって改善していきましょう!
くらいなことが言えないのか?と感じてしまいます。
担当してくれていた人たちのモチベーションをわざわざ奪うような表現は本来は避けるべきだと感じています。
■同じことは繰り返さない意識も必要
指摘だけの言い捨てをされてしまうと、「だったら自分たちがやればいいでしょ」と投げやりになってしまう気持ちも出てきてしまいます。
本来的には、このようなことは二度と生じさせないようにするにはどうしたらいいのか?をしっかりと考えることが必要なので、次につなげる前向きな気持ちにさせるような雰囲気が必要なのだと思います。
世の中には一般的にはうかがい知ることができないような裏方仕事をしている人たちはたくさんいます。
オリンピックは大きなイベントですが、その会場設備や選手やお客さんのお世話をする人など、自分の時間を犠牲にして尽力してくれている人々がいるから成功するのです。
できればIOCからも出場選手だけでなく、大会準備に関わったすべての方々に感謝をするような言葉を発信してほしいものですね・・・
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