今回は自分にとっては非常に懐かしい「里見八犬伝」という映画を振り返ります。
この物語は江戸後期に流行した、読本と呼ばれるエンターテインメント文学の
代表作の1つだそうです。28年に渡って書き継がれた大長編であり、
冒険活劇伝奇小説です。
神秘的な因縁によって結び付いた8人のヒーローが徐々に集結し、
反発や敵対を経ながらも最後は固い友情で結ばれともに戦う痛快娯楽作品
となっています。今日まで繰り返し映像化されている人気のある作品です。
私は確か中学生の頃に、角川映画でこの物語を初めて鑑ました。
当時は「静姫」役として主演を演じていた薬師丸ひろ子さんの大ファンであった
こともあり、それがきっかけでこの映画を実際に鑑に行ったことを
覚えています。1983年のことでした。
登場する八犬士達は
「犬」の字が付く名字を持ち、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」
の文字のある数珠の玉を持ち、身体のどこかに牡丹の形の痣があります。
玉に書かれた文字は、それぞれ儒教における8つの徳の理念を表したものだそうです。
登場する八犬士は以下の人達です
仁:犬江親兵衛(真田広之)
義:犬川荘助(福原拓也)
礼:犬村大角(寺田農)
智:犬坂毛野(志穂美悦子)
忠:犬山道節(千葉真一)
信:犬飼現八(大葉健二)
孝:犬塚信乃(京本政樹)
悌:犬田小文吾(苅谷俊介)
映画のなかではそれはそれは名俳優が演じていました。
今ではもう亡くなられている方もいらっしゃいますね。
(ジャパンアクションクラブの名俳優がそろっているのが嬉しいです)
悪党側の親玉である「玉梓(たまずさ)」の軍勢がねらう「静姫」を守るため、
八犬士が集結して戦い、見事守り切るというストーリーですが、
映画としては、原作をもう少し面白くして楽しめるようにしてくれているようです。
「静姫」と「犬江親兵衛」が恋愛関係に落ち着くとかね・・・
今回40年ぶりにこの映画を鑑賞しました!
今ではAmazonプライムなどで簡単に鑑ることができるので便利です。
映画としては映像も古さをあまり感じさせず、今でも十分に楽しめるもの
でした。さすがは角川映画です。
是非今の世代の方々にも楽しんでほしいです。