給与は横ばい状態・・・上がり続ける社会保険料、消費税・・・物価高騰・・・ 結果貯蓄にまわす余裕がない現実は多くの方が感じていることではないでしょうか!
現実問題、私自身も今後老後のことを考えると不安な面もあります。
定年以降はあまり働きたくないと妻と話すこともありますが、そんな甘いことも言っていられない現実もあります。
本書はいわゆる「普通の人」が貯蓄を増やすにはどうしたらいいのかを基礎から指南してくれるものです。
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■お金の増やし方
お金の増やし方の基本思想としては、「家計に入ってくるお金を増やす」「家計から出ていくお金を減らす」「家計にあるお金を運用する」という3つの基本を実践すれば、なんと貯蓄1000万円の壁は越えられると著者はおっしゃっています。
落ち着いて考えると確かに当たり前の思想ですね。
①「貯金」と「貯蓄」の違い
「貯金」とはお金をそのままためることです。
例えば貯金箱に小銭をためる、たんす預金、銀行に預けるなどを指します。
一方で「貯蓄」とは貯金を含めて形を変えてためることを指します。
例えば株、投資信託、掛け捨てではない保険などの金融資産となります。
この形を変えたものすべての合計を1000万円にすることが本書の目的となっています。
②貯金だけでは
ただ貯金する(お金を持っておく)だけでは、せいぜい鼻クソ的な利子しかつかないため、ほとんど増えることはないと思います。
貯蓄という方向に目を向ければ、少し長めの時間をかけると高い割合で増やすことが可能になってきます。
このあたりの意識を少し変えていくことが大切なのですね。
③お金が貯まるコツ
「計画性を持つ」「ガマン・無理をしない」「お金が貯まらない人の特徴を知る」というそれぞれの項目を知った上で取り組むことが大事です。
ご自身はどうでしょうか?
・計画性を持つ
目標を持つことが重要であり、例えば〇年で1000万円貯蓄する!という計画を立てて、であれば1年でこのくらい、さらに1か月ではこれだけ貯蓄するなど実現可能なレベルまで落として、やる気を持つように自分を仕向けます。
・ガマン・無理をしない
お金を貯めるにはガマンが必要?と思いがちですが、そうではないとのこと。
もちろん無駄な支出を減らすことは大切ですが、楽しみの支出を切り詰めすぎると逆にストレスになってしまいます。
その反動で感情的浪費につながるようでは本末転倒・・・ ある程度長い目線で自分にとって楽なところから抑えにかかり、継続することが大事なようですね
・お金が貯まらない人の特徴
1つ目は「ずほらタイプ」。
時間外手数料のかかる深夜のコンビニのATMでお金をおろすような人。
こういう人は大抵お部屋も散らかっている傾向にあり、必要なものがすぐに見つけられず、見つからないなら新しいものを買ってしまうという思想を持っているそうです。
2つ目は買い物のたびに目的以外のものを購入してしまう「浪費タイプ」。
必要なものなのか欲しいものなのかという区別をよくよく考える必要がある人。
3つ目は好きなことにとことんお金をかけてしまう「支出限定タイプ」推しのツアーに全部ついていくとか、気に入ったバックをいくつも買ってしまうような人。
■貯蓄にまわすお金をつくる
貯蓄にまわすお金をつくるにはどうしたらいいのでしょうか?
まず固定費をみなおしてみるという視点があります。
これは毎月必ず出ていくお金のため、無駄を削れたら定期的な貯蓄に回せるということですね!
①電気を見直す
契約しているアンペア数を見直してみることは一案です。
例えば60アンペアから40アンペアに下げるだけで基本料金が月で280円程度(年間3,400円)安くなります。
私の場合には思い切って毎月取っていた新聞をやめました。(ネットでニュースは見られますし、テレビ番組もテレビで確認できるので)
これで年間3万円以上は浮きました。
②住居費
借家の人の場合には、もちろんすぐにはムリだと思いますが長期目線では引っ越して家賃を下げることも一案かもしれませんね。
その住む街の公共料金もいろいろと調べてみると良いそうです。
③余計なものを買わない
生活習慣で必ずやっていることの一部を見直すとその分の費用が固定的に浮いてきます。
ビール毎週末に3缶から2缶に減らすとか・・・ちょっとつらいのかしら(笑)
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■ほったらかしてお金を増やす
「使う口座」と「貯まる口座」を分けて管理することも有効らしいです。
例えば給与を2か所に振込してもらうことが可能であれば、毎月固定額は有無を言わさず「貯まる口座」にストックされ、残りの分で生活計画を立てるとか。
強制的に貯める環境を作ってしまうのも良いかもしれませんね。
そしてある程度貯まった分は資産運用に回して効率的に増やす方向に進めましょう。
■まとめ
資産形成により「貯蓄」を増やすためにも、まずはその資金を確保することが必要であることがよくわかります。
自分の性格と生活の性質を少し変えることにより、その原資を生み出し、そして有効活用して、将来のために増やす!というゴールデンプランがうまく確立できればいいのですが・・
そうすれば私も定年で仕事すっぱりやめられるかしら・・・
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