読書-Harinezumiの生活

読書好きな自分(読書垢)が読んで本で伝えたいことなどを書いていきたいと思います!

蟹工船 (まんがで読破) ~小林 多喜二~ 労働環境の振り返りを


 軍閥支配の進む昭和初期。 北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、 長時間労働を強制する監督淺川。過酷な環境に耐えきれず、 やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが…。 「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化!

 

 資本と共産という思想は人や国によって異なるものなので、特に主張することはないのですが、それぞれの思想の中で、それが誤った解釈や施策につながっていることは往々にしてあることなのだと感じます。

 

 日本は資本主義において、お互いが競争意識をもって成長を図るべく環境がありますが、その競争に勝とうと思うあまりに、厳しい労働環境や、自分自身を追い込むということにつながってしまうケースもあることは事実だと思います。労働者の保護のために、従業員代表や労働組合を通じて労働条件の改善を試みることは今の時代では当たり前のことですが、その原点を知ることができる作品ですね。

 

小林多喜二さんの小説は読んだことがまだないのですが、今回まんが版を手に取ってみました。非常に読みやすく、内容もすっと入ってきます。2009年に松田龍平さんと西島秀俊さんが出演で映画化されているのですね。(知らなかった)ちょっと役者さんがかっこよすぎる感もありますが、是非今度みてみたいと思います!!

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