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■概要
有名建築家による一等地の中古マンションが舞台です。誰もがうらやむようなマンション。実はとんでもない欠陥住宅だったのです。それに伴う改修工事は新旧住民の様々な思惑が絡み合い、混沌の様相を呈していきます。デザイナーズマンションに関わってきた様々な人々の思いが錯綜します。誰もが身につまされる、終の住処を巡る大騒動が始まります。
■マンション住まい
マンションの改修にともない、いろんな方々の意見が飛び交うシーンもあるのですが、これはマンション住まい(管理組合)ではあるあるな感じです。一般的に普通に行われる定期的な大規模修繕の話し合いですら結構もめる傾向にあるので、完全改修となるとその迫力はものすごいですね。
■タイトルが変更になっている
この作品はタイトルが途中から変更になっているようですね。読んだ後に知りました。
改題の前のタイトルは「おっぱいマンション改修争議」というちょっとコミカルで面白そうと感じさせるものだったようですね。「そのマンション、終の住処でいいですか?」という私自身にとってはとても琴線にふれる疑問形のタイトルが心を揺さぶりました。
■まとめ(感想)
原田ひ香さんの作品は今回初めて拝読させていただきました。三千円の使い方など話題の多い作品を先に読むかと思っていたのですが、ふと書店でタイトルを見て、私がマンション住まいだからということもあるのかこの本を手にとってしまいました。
自分自身との時代背景は異なるものの、考えもしなかったデザイナーズマンションにまつわるお話がとても新鮮でした。
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